昇級審査 2007.7.1/溝口道場

イベントレポート

極真空手溝の口道場 昇級審査1

~昇段審査レポート~ 小椎尾環

せん越ながら2007年7月1日、川崎溝口支部にて昇段審査を受けさせていただきました。

 2003年9月30日。道衣無料キャンペーンにつられてフィットネスクラブ感覚で入門した私ですが、今思えば極真空手を全く知らずずい分と怖いもの知らずであったと思います。

 実は入門してからしばらく、私は道場の鏡に映る自分自身を直視することが出来ませんでした。なぜか?答えはあまりにも自分が醜い姿(だいぶ太ってました)であったこと、基本稽古のスピードについていけず、下段払いなど技の1つもまともにこなせなかったことが猛烈に恥ずかしかったからです。それまでの自分は、外見に常にコンプレックスを抱き、習い事を始めてもあまり長続きしない飽きっぽい性格でした。今思うと自信の無い自分からいい加減卒業したいと思って入門したのかもしれません。

 入門してしばらくは働きながら稽古に通い、徐々に基本稽古のスピードにも慣れ何となく形をなぞるくらいなら出来るようになりました。そして、オレンジ帯で初めて試合に出させていただくことになりました。が、記念すべき初試合の結果は開始直後に上段前蹴りを貰って技あり。取り返す術を知らない私はあっけなく負けてしまいました。あの悔しさは今でも鮮明に覚えています。あの悔しさがあったから、今の私があるのだと思います。

極真空手溝の口道場 昇級審査2 そこからはもうあっという間でした。黄帯になって初級の部で優勝し、自信がつきました。試合後、勝った私よりも嬉しそうな顔をしている皆から『おめでとう!』と言われてとても幸せでした。山集さんとダブル優勝出来たことも、とても励みになりました。気付けば身体つきも変わり、体重も自然と5キロ落ちました。

 緑帯になり、『これでやっと上級だ。やっと先生から空手を教えてもらえるぞ。』とさらにやる気になりました。茶帯になってからは指導補助に入るようになりました。子供達と出会い『先生』と呼ばれるのが少し恥ずかしく感じました。

 そして―。入門から3年と9ヶ月、まさか自分が昇段審査を受ける日が来ようとは。

極真空手溝の口道場 昇級審査3 型は緊張しました。もともと極度のあがり症なので絶対に緊張すると思いましたが、震えている自分の手をみてさらに緊張してしまいました。情けない限りです。見ている後輩の皆さんのお手本にならなければいけないのに、お恥ずかしい姿を見せてしまいました。

 10人組手も、お世辞にも良かったとは言えないものでした。私にとって一番肝心な攻めの気持ちが欠けていたと思います。組手は痛い、辛い、苦しい、ケガが怖い、不安。でもそれらの感情を乗り越えてこそ達成感があります。しかしこの日私はそれらを避けてうまくやり過ごそうとしていました。

 何人目かで、審査員をして下さっていた世田谷東支部狛江道場の加藤先生から『黒帯になるんだろ!』と檄を飛ばされハッとしました。私は何をやっているんだ、こんなダラダラと組手をこなすだけで昇段なんか出来ない。このままでは相手をしてくれた道場生の方々に失礼だ、そう思ってスイッチが入りました。それからはもう無我夢中でした。

 10人終えた後は頭の中は空っぽでした。ですが、やはり最初から攻めるべきだったとすぐに悔しくなりました。悔やんでも仕方ありませんが、この日この場でそれが分かったことを収穫として次に活かそうと思います。

極真空手溝の口道場 昇級審査4 こうして私の昇段審査は辛くも終了したわけですが、審査の場はいつになっても自分のレベルをチェックする場であると感じます。普段から一生懸命コツコツと稽古していれば、それが自然と活きてくる。普段からただ何となく稽古していても、それが本番に出てしまう。普段から弱気であれば、それが本番に出てしまうということです。今一度初心に返り自分の反省点をじっくりと見直そうと思います。

 また道場生の皆様、特に今まで生の試合を見たことの無い道場生の方には、私の10人組手を見て何かしら感じていただければ幸いです。10人と連続で組手をするということは見た目以上に苦しいです。ですが、極真会館の黒帯になるわけですからそれ相応の試練があって当然です。日々の稽古で心技体全ての鍛錬をコツコツしていれば自ずとそのチャンスはやってきます。途中、挫けそうになることも必ずあると思いますが、それをチャンスと前向きに乗り越えて続けていれば絶対に昇段できると思います。『継続は力なり』です。

 川崎溝口支部生え抜き道場生昇段審査1号の座は頂きましたが、まだまだ男性部門や壮年部門は残っています(笑)。そうして、私の後に続いて昇段審査を受ける方がどんどん出てきて欲しいと思います。

 最後になりましたが、この度昇段審査の機会を与えてくださった進裕治先生、当日審査員をして下さった城西世田谷東支部狛江道場の加藤瑞樹先生、サポートしてくださった進牧子先輩ありがとうございました。

 また、日頃一緒に稽古してくださっている道場生の皆さん、諸先輩方、少年部の皆、ありがとうございました。

 そして私が選手として空手を続けることを許し、日々全力で支えてくれている夫の小椎尾塁さん、本当にありがとう。塁さんには書いても書ききれないくらいとても感謝しています。

 自分は川崎溝口支部に入門し、昇段審査を支部の皆さんの前で受けることが出来て本当に幸せです。これからも引き続き選手として、指導員として川崎溝口支部の発展に貢献していければと思います。溝口の良いところは道場生がとても仲が良いところだと思います。時に仲良くチームワークで、時にライバルとして刺激しあい、時に良き上下関係を築いて、これからも切磋琢磨し、元気な溝口支部をもっともっと元気にしていきましょう!!

 押忍


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