2009年一般部夏合宿 2009.6.13~14/鎌倉由比ヶ浜

イベントレポート

極真空手溝の口道場 夏合宿 興津穰~夏合宿参加レポート~
 興津穰3級

<1日目>
朝10時、道場前。溝口支部初の合宿が行われることとなり、合宿地となる鎌倉を目指して出発。持ち物は道着と中ミットに前向きな心、そして海パン。電車で武蔵溝の口駅から南武線で川崎駅に出て、JR線に乗り換えて合宿地の最寄り駅であるJR鎌倉駅へ。

川崎駅でJR線に乗り換える際事件発生。犬塚4級と武田6級が行方不明に。

10分位たった後、自力で帰還。後で話を聞くと、道場生に似ている人について行ってしまい改札を抜けて、なぜかラゾーナに向かって爆進してしまったとのこと。

“途中でおかしいと思わなかったんですか?”との問いに“いやあ、その場はついて行こうと思って必死だからねえ”となぜか笑顔の犬塚4級。御年68歳。御無事でなによりでした。

極真空手溝の口道場 夏合宿1 無事皆揃ってJR線に乗車。ここではある疑惑が浮上。その疑惑とは、“小山内1級の鉄道マン副業疑惑”。小山内1級は某有名私鉄の鉄道マン。路線からその区間の運賃までも把握しているその道のプロ。年配かつ先輩の“このルートでいいのでは?”との提案にも“イヤッ、こっちのほうがハヤイッス!!”と絶対の自信。“プロのうしろに立つな”といわんばかりのゴルゴ13ばりのギラギラオーラに、そこまで鉄道の路線こだわりを持っているわけではない私達は従うことに。

ところが、川崎駅から乗り換えはしなくてよいか、電車によっては1回の乗り換えで着くはずが、川崎駅を出てから何故か乗り換え2回。しかも駅で待っている間、何本もの電車を見送り。なかなか先に進まない状況に不満が出はじめ、その鉾先は小山内1級に。そんな中“空手が本業で鉄道マンは副業なのでは?”との疑惑が浮上。小山内1級からこの疑惑を晴らす会心の言い訳は聞かれず。先の全日本ウェイト制に川崎溝口のエースとして出場し全日本トップ選手と激闘を演じ疲れが残っていたのか、最初の勢いは良かったが最後はしっかりまとめられた小山内1級。小山内“先生”の誕生か。

そんなこんなでなんとか鎌倉駅に到着し、直接向っていた方々と合流し、合宿地であるホテルへ。

歩くこと約15分。正午すぎにホテルに到着。吹き抜けで天井が天窓になっているロビーが印象的な、雰囲気のある綺麗なホテル。夕方のチェックインまでの間、これから稽古を行う会議室に荷物を置き食事。道着に着替え、各自ストレッチやテーピングをして稽古に備え、午後一時。第一部の稽古開始。

極真空手溝の口道場 夏合宿2 先生から下突きの指導を頂いた後、早速合宿のテーマである“下突き1万本”へ。

いつもの稽古より少し早いペースで突き、時折先生からアドバイスを頂き、アドバイスを意識しつつ黙々と下突きの繰り返し。ふとミットを持ちながら周りを見渡すと、全員すでにアクセル全開。誰も先を見越して、1万本を突くためのペース配分などを考えている様子は無く、この合宿で何かを得ようと一本の突きに気持ちを込めて突き込んでいるかのようなその姿に触発され、おのずと自分もアクセル全開。倒れるときは前のめり。持ってきました“前向きな心”。

1000本突き終わる毎に水分補給の小休止。最初の休憩の段階で、すでに汗だく。さらに、バンデージを巻いて拳を保護していたにも関わらず、バンデージの拳頭部分が血で滲み、ほんのりピンク色。それでも稽古が再開すればおかまいなし。打ち込むときには一本一本に気持ちを込めて打ち込み、ミットを持っている時は、打ち込んでいる人や、斜め向かいで鋭い突きを放つ先輩、そして時折行う先生の下突きの空突きの肩の動きや体の軸の動きをたまにちら見、時々ガン見しながらこっそりスティール。次の打ち込みで即実践。

極真空手溝の口道場 夏合宿3 そんなこんなを繰り返し第一部の稽古が終了。第一部で突いた本数3000本。三浦2級力作の合宿横断幕と下突き回数を背景に記念撮影。

記念撮影後、第二部の稽古までの間に、ホテルのチェックイン。部屋割りをくじ引きで決め、各部屋でくつろいだ後、再び稽古場になっている会議室へ。

第一部の稽古の疲れを少し感じながらも第二部の稽古開始。第一部のモチベーションそのままにひたすら下突きを繰り出し続け第二部の稽古も終了。第二部で突いた本数は第一部同様3000本。ここでも三浦2級力作の合宿横断幕と下突き回数を背景に記念撮影。

1日目の稽古はこれで終了。突いた本数は合計6000本。

極真空手溝の口道場 夏合宿4 第二部の稽古のあとは、明日の朝稽古の下見を兼ねてみんなで散歩。一度部屋へ戻り海パンをはき、近くの砂浜へ。砂浜を少し歩いて砂の具合を確かめた後、幹事の先輩方が砂浜に来る途中で買って来られた缶ビールで乾杯。ビールで勢いがついた所で海も下見。初陣は小山内1級。果敢なアタック。

続いて飛び込んだのはなんと進先生。ためらうことなくTシャツを脱ぎ、海に向かって猛ダッシュ。とても楽しそう。

砂浜も海水も十分な下見をすませ、のんびりホテルへ戻った後は、入浴タイム。部屋に戻り、着替えを持って浴場へ。サウナやジャグジー風呂のついている大浴場。体を洗い清めた後、ふとジャグジー風呂を見ると先生と道場生が浸かっていたのでなんとなく自分もその中へ。その後も道場生が集まり続け、いつしか男の道場生全員が一つのジャグジー風呂に。お互いに肌と肌が触れ合いそうな緊密な距離を保ちながら浸かっていると、荒1級からこんな感想が。

「ジャグジーってウォシュレットに浸かってるみたいじゃないですか?」

確かに・・・。あります。自分のところにも。泡の出ているところが。いえ、あたってはいませんけどね。

しっかりあがり湯を浴びて風呂を満喫したあとは、大宴会。JR鎌倉駅の近くにある沖縄料理の雰囲気のあるお店。

極真空手溝の口道場 夏合宿5 今日の下突きの稽古の話や、先の全日本ウェイト制に出場された小山内1級の土産話、このお店のどこからどうみても沖縄出身にしかみえないウェイトレスさんが、実は生まれも育ちも鎌倉だったという話などで盛り上がり、宴もたけなわとなったところで幹事よりサプライズ。今年の3月に入籍された鉦谷2級へ電気ケトルをプレゼント。この電気ケトルは、猛烈な早さでお湯が沸くらしく、平日の朝にとっても重宝するという優れモノ。

日頃道場では“浪速の破壊王”の異名をとる鉦谷2級のプレゼントを受け取ったときの嬉しそうな笑顔がとても印象的でした。鉦谷2級おめでとうございます。

大宴会は大盛況のうちに終わったものの、昼間の稽古でかなりのカロリーを消費したのかみんな食欲旺盛。大宴会では食べ足りず、ホテルへの帰り道の途中にあったラーメン屋へ寄ることに。あっさり醤油のラーメンをみんなで食べて食欲を満たした後、ホテルへ戻り今度は部屋飲みへ。

ひとつの部屋に集まり部屋飲みが始まった時、小寺四級と石本無級がまだ来ていない事に気が付き、部屋へ声を掛けに行くことに。部屋に行ってみると二人ともすでに熟睡中。宴会の後、部屋に戻った際、部屋飲みが終わったらすぐに寝られるようにと布団を敷き、その敷いた蒲団の気持ちよさに、「よし、10分だけ寝よう」と小寺四級。昼間の稽古の疲れが出たのかそのまま熟睡。石本無級も小寺四級の後を追い別世界へ。あえて起こすことはぜず、二人はそのままに無防備な寝顔を写真撮影。いい顔してます小寺四級。

飲んでいる部屋では、犬塚四級と荒一級の怪談話に。話の怖さ以上にビックリしたのは荒一級の持ちネタの多さ。次から次へと新しい話を繰り出す荒一級。噺家顔負け。

部屋飲みも2日目の朝が早いこともあり、あまり遅くならないうちに解散。部屋に戻って就寝。

極真空手溝の口道場 夏合宿6<2日目>
5時起床。宴会前に“ウコンの力”を飲んだためか二日酔いにはなっていなかったものの、全身疲労。上半身だけでなく下半身まで。突きは全身を使って打っているということを実感しながら着替えて集合場所へ。

朝の稽古は昨日、下見を兼ねて散歩をした砂浜で、ジョギングから始まりダッシュやサーキットトレーニングにビーチフラッグなど、砂浜だけに下半身メインの有酸素運動が主なメニュー。

そして朝の稽古の〆は恒例行事。まずは海への投げ落とし。昨日に続いて小山内1級、進先生、そして結婚祝いに鉦谷2級。

続いて行われたのはピラミッド。5段のピラミッドの最上段はなんと川崎先生。何度か失敗を繰り返した後に、会心のピラミッドが完成し、みんな満足気。

こうして朝の稽古は終了し、ホテルの風呂へ直行。そして、砂まみれになり海で冷えた体を温めたあとは朝食。みんな朝から異様な食欲。おひつで出てきたご飯をよそうと、ひとつのおひつでは足りず、即おかわり。こうしてとどまることなく各テーブルでおかわりが続き、テーブルにおひつを運んでいる仲居さんはかなり忙しそう。

極真空手溝の口道場 夏合宿7 朝食も終わり、各自部屋で休憩した後は、 “下突き1万本”第三部へ。疲労がかなり蓄積していることを感じながらも気持ちはやる気十分。これまでと同様に、下突きを打ち続ける。この第三部で突いた本数も3000本。ここでまた、三浦2級力作の合宿横断幕と下突き回数を背景に記念撮影。突いた本数は合計9000本。

第三部の稽古が終了した後は、昼食。みんなかなり疲れが貯っているのか、簡単に食事をすませ、横になってほとんど動かず体力回復。

午後2時。いよいよ最後の稽古、第四部の稽古開始。下突きは残り1000本。これまで打ち続けてきたことを思うと、1000本は残りわずかという印象。最後の200本は、すべてを出しつくすかのように全力で打ち込んで、最後の1000本も終了。遂に10,000本完遂。

小休止のあとは下突きをメインにした稽古を行い、最後は突きのみのスパーリング。早速の下突き1万本の成果を試す機会に殺気立ち、全力で突きを打ち込むガチンコスパーに。

極真空手溝の口道場 夏合宿8 最後のスパーリングも無事終了し、合宿のすべての稽古が終了。最後には三浦2級力作の合宿横断幕と下突き回数を背景に、全員と個別の記念撮影会。みんな下突き1万本と合宿をやり抜いた達成感と充実感が表情に表れていました。

稽古終了後、ホテルの風呂で汗を流した後、お世話になったホテルを後に。江ノ電に乗って鎌倉駅に着いた所で合宿解散。

とういことで、合宿は終了しましたが、今回の合宿のテーマ“下突き一万本”はとてもしんどいものがありましたが、とても充実した内容でした。残念ながら自分は、下突きを極めることは出来ませんでしたが、とても貴重な経験をさせて頂いたということを改めて感じています。

極真空手溝の口道場 夏合宿9 最後になり大変恐縮ですが、今回道場初の合宿を立案、計画、そして当日の運営をすべてして頂いた三浦先輩、牧野先輩、本橋先輩、そして、この機会をくださった進先生、ありがとうございました。稽古以外のことを気に掛けることなく、アクセル全開で稽古に望めました。にもかかわらず下突きを極めることが出来ずとても残念ですが、何かのきっかけをつかんだように感じています。それをしっかりと自分のものにできるように、日常の稽古を重ねていきたいと思います。

また、残念ながら今回合宿に参加できなかった方も次回は是非参加しましょう。必ず有意義なものになると確信しています。自分もまた参加させて頂きたいと思います。 本当にありがとうございました。押忍。


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