2005秋季関東極真空手道選手権大会 2005.11.27/茨城県武道館
秋季関東極真空手道選手権大会試合結果
(溝口道場より少年部12名、一般部8名出場)
小学2年生の部 小寺祐矢5級 3位入賞
壮年39歳以下軽量級の部 本橋正道6級 3位入賞
一般女子軽量級の部 山集悠亜3級 3位入賞
一般女子重量級の部 小椎尾環2級 優勝
~上級試合参戦で燃ゆる空手恋心~
一般女子軽量級の部3位入賞 山集悠亜3級レポート
2005秋季関東極真空手道選手権大会ゼッケンナンバー645。このナンバーを手にした瞬間、私の脳裏を過ったのは「これはもう、大化の改新(645年)しかない。私が中大兄皇子,もしくは中臣鎌足になろう!」と。
・・・思い起こせばこの大会に出場を決めるまで、自分の中で多くの葛藤があった。
上級の試合に出るようになり、まったく勝てなくなったのだ。
勢いだけじゃ勝てなくなり、これまで持ち味であった粘着組手もどこへやら、突きをもらうと 逃げ腰になって下がることしか能がなくなってしまった。
城西カップ、極真祭で初戦敗退。”強いのは気持ちだけ”というフレーズも聞こえなくなっていった。
悶々とした時間だけが過ぎ去る中、稽古+αを始めてみた。
稽古後のミット稽古、受け返し、大嫌いな腕立て・拳たて、ビックミット、そして会社出勤前に始めた朝練。 稽古に出れる夜には惜しむことなく稽古に出て「空手貯金」を増やしていった。
「今日は合わせ技を試す」「今日は上段蹴りをメインで」「下段を蹴ったあとの置き足場所に注意、そしてそこから繋げる」
と「空手通帳」に記帳し、量もさることながら質を高める稽古にも気を配った。
しかし、やればやるほど不安になるもので単身で他道場に出稽古へ参加させていただき、違う角度から違う言葉遣いでアドバイスを受け、 またイチからスタートということを繰り返したりもした。
そんな苦しく彷徨う泡沫な時期の中で、今大会の出場に関しても迷いに迷い、色々な方に相談し、意を決し試合に出ようと腹をくくった。
自分の中で試合に出る以上、内心で決めたことが実はあった。
「・・・4月の大会ではベスト8だった。今回は成績を上げなければ話にならない。つまり、ベスト4=入賞するぞ!」と。
ところが試合が近づくにつれ、毎日が忙しくなり稽古にも出れない日々が続いた・・・。
しかし、自分の安心剤となったのが前述の空手貯金。
これだけやったんだ、極真祭での苦しい減量は何だったのか、迷う暇があるなら突け、蹴れ、と自分を鼓舞して試合に臨むこと、
、、、結果は3位入賞。
・・・素直に喜んでいいですか?極真空手において優勝してないのに喜ぶなってお叱りを受けるかもしれない。
でも、自分は、私は素直にこの成績に嬉しく、爽やかにスッキリ気分だ。
それでは、中大兄皇子と中臣鎌足が倒した「蘇我氏」は一体誰だったのだろうか?
ふと、文章を打っていて気付いた。
それは、対戦相手ではなく、己を信じれず弱い心を持った「過去の自分」であったに違いない、と。
一皮向けた新しい自分=大化の改新後の自分となり、今後も、更に稽古して優勝を目指すしかない。
次のゼッケンナンバーは、1192がいいな(笑)
少年部員、ご父兄、道場の皆さん、応援有難うございました。
そして進先生、これからもご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
2005年11月27日