2009国際親善空手道選手権大会 2009.8.21~22/幕張メッセ

試合レポート

極真空手溝の口道場 国際親善空手道選手権大会

8月21日(金)22日(土)23日(日)幕張メッセに於いて国際親善空手道選手権大会・第四回全世界ウェイト制空手道選手権大会が行われました。世界各国から1700名を超える選手が集まり、規模の大きい大会となりました。

21日(金)には国際型競技空手道選手権大会の9歳の部に樫本大成3級と綿引翔3級、11歳の部に小寺祐矢1級、12歳~17歳男子の部に芝田拳吾1級が出場しました。56名の参加があった11歳の部に出場した小寺祐矢1級は予選をトップとタイの得点、2位で通過し決勝(6名)に進みました。決勝の演武では征遠鎮を演じ4位に入りました。型冒頭のちょっとしたミスが無ければ優勝も狙えただけに少し残念ではありますが、素晴らしい内容でした。

22日(土)には世界女子空手道選手権大会に川崎環初段、国際壮年空手道選手権大会の36歳~39歳軽量級に松田茂4級、40歳以上軽量級の部に本橋正道1級、第5回国際青少年空手道選手権大会の10歳11歳女子-40kgの部に白木麻美子4級、11歳男子-40kgの部に小寺祐矢1級が出場しました。

11歳男子-40kgの部に出場した小寺祐矢1級は膝蹴りを中心とした積極的な攻めで、技有りをとる等の内容で勝ち進み見事3位入賞を果たしました。

昨年準優勝し「今年は絶対に優勝する」という意気込みで40歳以上軽量級の部に出場した本橋正道1級は、腰が重く安定した組手ながら、時折鋭い蹴り技を叩き込む素晴らしい内容で見事優勝しました!!本人よりもセコンド・応援に来てくれた道場生がとても喜んでいたのが印象的でした。

23日(日)には第4回全世界ウェイト制空手道選手権大会が開催され、世界トップの選手達の感動的な試合が何試合も続きました。重量級の優勝は外国人選手に奪われましたが、同じ城西地区の選手が軽量級・中量級・軽重量級の三階級を制するという嬉しい結果になりました。二年後の体重無差別の世界大会が楽しみです。

小寺祐矢11歳男子-40kgの部 第三位 小寺祐矢1級
『国際大会レポート』

この度、国際大会で三位に入賞することが出来ました。いつもご指導して頂いている進先生、川崎先生、そして一緒にけいこしてきたみんなのサポートがあっての入賞だと思っています。本当に有難うございます。

今回の試合はこれまでの試合より、延長戦の時にしっかり相手に攻撃を当てて前に出れるようになったと思います。

以前は、延長になるといつも体が動かなくなって負けてしまっていたので、とても悔しい思いをしてきましたが、それを一つ乗り越えて、入賞できたことがとても嬉しいです。ただ、準決勝戦では、最後のラッシュが出来ていれば、もっと良い結果が出せたかもしれないと思うと、悔しいです。これからの試合は、悔いのない戦いが出来るようにしたいです。

入門してからもう少しで6年が経ちますが、ふり返ると週4日以上道場に通って、進先生の真似をし、川崎先生の厳しい試合クラスもがんばってきました。小学生最後の年に結果が残せて本当によかったです。とても感謝しています。

本橋正道40歳以上軽量級の部 優勝 本橋正道1級
『国際大会レポート』

「有効体重差以上の差がある為、この試合の勝者は、白、ゼッケン1473番、本橋選手となります。」主審の手が自分に挙がります。
ついに念願の国際大会優勝を決めた瞬間です。「うれしい!」というより緊張から解放され「ほっ!」としたのが最初の感想です。

思えば昨年の国際大会での決勝戦。この階級の絶対王者、我らが進先生の昔の師でもある宮崎支部の甲斐選手と対戦。全く自分の組手をさせてもらえず惨敗!!
そして、甲斐選手へのリベンジを誓い臨んだ10月の極真祭。順調にいけば決勝で甲斐選手とあたる組み合わせ。ところが3回戦であっさりと負けてしまう。
この敗北により、自分の課題、弱点が明確になり、進先生に今後の稽古方法、スケジュールを相談し、その時から弱点克服の為の稽古をひたすら続けました。

年が明け、今年5月の横浜カップ、約半年間続けてきた稽古の成果を試す絶好の機会。結果は優勝という最高の形。また、稽古の成果もある程度満足のいく内容でした。
ですが今回も新たな課題が見つかり、8月の国際大会まで、その課題克服の為の稽古スケジュールを自分なりに立てました。

しかし、この頃から、“ねんざ”“打撲”と立て続けに怪我に見舞われ、計画通りに稽古ができない日々が続きます。そのせいか8月に入っても身体が重く、なかなかコンディションが上がってきません。不安はつのります。
そんな時、自分の身体に不思議な感覚が起こります。
国際大会を一週間後に控えた金曜日の稽古。20時からの一般クラスに参加した自分はこの日も身体が重く、既にバテバテの状態。この後に行われる更にきついミットクラスにはとても参加できる状態ではありませんでした。
しかし、ここでやめて帰って、次週の試合に負けたら絶対に後悔すると思い、開き直って稽古に参加しました。稽古序盤で既に限界に達していた自分。ところが稽古中盤の辺りで、何か今まで背負っていた重たい荷物を降ろしたかの様に突然身体が軽くなり、さっきまでとは別人の様に動ける自分がいました。「空手の神様が自分に降りて来てくれたのでは?」と思うような不思議な感覚でした。その後、調子に乗り過ぎて右拳を痛めてしまったのですが・・・・・(笑)。

 そして、向かえた8月22日の大会当日。開会式前のウォーミングアップ。
「身体が軽い、動きがキレてる。」自分で言うのも何ですが・・・、先週の好調が続いています。細かな怪我はありましたが、今日はイケそうな気がします。

【1回戦】
シード

【2回戦】
初戦ということで大事に行き過ぎたのか、動きが硬く、相手の前蹴りに反応できず苦しむが、最後にまとめて何とか判定勝ち。

【3回戦】
相手の回転の速い突きの連打にてこずり本戦引き分け。
延長では、逆に突きを効かせて(たぶん?)判定勝ち。
「やはり国際大会なので、強豪揃いだな~!」と実感する。

【準決勝】
壮年全日本大会等でも実績のある選手。特にマークしていた選手のひとり。
腰が重くて受け返しがうまい、自分の苦手なタイプ。
セコンドから「少し動いていきましょう」とのアドバイス。そのアドバイス通り、試合終盤、動きながらラッシュで勝負を賭ける。
結果 3-0 のきわどい判定勝ち。ひとつ山を越えた感じで、少しほっとしました。

【決勝戦】
泣いても笑っても、あと一戦。
「ここまで来たらボロボロになっても良いから、絶対に勝つ」と覚悟を決める。
相手はニュージーランドの長身の選手。外国人特有の重い攻撃をさばきながら返していく。本戦終盤に勝負のラッシュを賭ける。内心、「勝った!」と思う。しかし判定は 引き分け! 延長戦、あとはお互い技術というより気力の勝負。結果またもや引き分け!そして、体重判定の結果、3キロ以上の体重差があり、何とか優勝を勝ち取ることができました。

今回の大会は毎試合とても厳しい闘いでした。何度も気持ちが折れそうになりましたが、何とか踏ん張ることができ、結果優勝を勝ち取ることができました。これも、普段、厳しくも優しく、ご指導頂いております進先生は勿論のこと、共に苦しい稽古を乗り越えた、先輩方や道場生の皆さんのおかげです。ありがとうございました。

そして、試合当日、朝早くからセコンドとしてサポートして頂きました小山内さん、荒さん、山口さん、坂口さん、興津さん、落合君、ありがとうございました。セコンド陣の最高のサポートのおかげで自分は試合だけに集中することができました。
又、試合スタッフとして参加して頂きました佐藤さん、廣田さん、村岡さん、ありがとうございました。偶然、自分の試合コートの担当でしたね! パワーをたくさんもらいました。
それから、会場やメール等でご声援を頂きました道場生やご父兄の皆さん、本当にありがとうございました。
この勝利は川崎溝口支部皆で勝ち取った勝利です。これからも皆で切磋琢磨して「川崎溝口支部」「進道場」を盛り上げていきましょう。

最後になりますが、「目標を持って、コツコツ努力を続けていけば、必ずその目標が近づいてくる」ということを、今回実感致しました。自分はまた次の目標に向かって努力して参りますので、皆さま今後ともよろしくお願い致します。

押忍


« »