金太郎杯を終えて

川崎環指導員のつぶやき

押忍

昨日の金太郎杯を終えて、思うことを少し。

強くなるため、試合で勝てるようになるには、強い人の試合を見ることがまず大事だと思います。

特に少年部は仲間の道場生の応援だけでなく、最低限自分の出たカテゴリーの決勝戦くらいは見て欲しいと思います。

自分はかつて初めて出た試合がオレンジ帯の時でした。ですがそれ以前白帯の頃から会場に足を運び、同じ女子選手の試合を見てきました。

とは言っても他の先輩道場生の応援をしつつ、自分が出場すべきカテゴリーの試合もついでに見ていただけの話です(笑)。

そのときは何の気なしに、『あの選手強いなぁ』『彼女と試合したら勝てるかな?』『あの選手は突きが強そうだから試合したくないな』などとぼんやり考えながら試合を見つめていました。

この頃は単純に同じ女子選手の試合を見ることが楽しかったから見ていたんだと思います。

そしてぼちぼち試合に出場するようになってからは、日帰りで当時京都で開催されていた女子の全日本を見に行ったりもしていました。

その場では闘う自分の姿をイメージしつつ、憧れていた選手の応援をしていました。

その頃は青帯か黄帯だったと思いますが、翌年まさか自分が同じ京都で女子の全日本大会に初出場出来るとは思っていませんでした(笑)。

今でも自分が出場した大会の決勝戦は必ず観戦します。たとえその場に自分が立てなくて猛烈に悔しかったとしても、情けない気持ちになったとしても、私は見ます。

決勝戦に残る2人にはあって、自分に足りないものは何なのか?何が足りなくて決勝戦にいけなかったのか?敗因は何か?相手の勝る部分は?自分ならどう闘う?自分があの場に立ったら何を思うのか?……

様々なことを考え頭の中を整理しながら、負けから学ぼうとします。

本当に勝ちたいと思うなら。

試合をしっかりと見て欲しい。

それが強くなるための第一歩だと思います。

試合後、緊張やプレッシャー様々な思いから解放されて嬉しそうにはしゃぐ子供たち。

無理もないと、思います。自分も試合を終えた後は結果に限らずスッと気が抜けますのでよく分かります。

でも、そうやってはしゃぐ間に対戦相手は勝ち上がって優勝しているかもしれない。

決勝戦という場に立つチャンス、優勝するチャンスは試合に出場する全員に平等です。それを逃してしまったらもっともっと悔しいはず。『終わった〜♪』と浮かれているだけでは何も変わりません。

その日そのカテゴリーで勝てるのは一人だけ。あとは全部負けなのです。だからもっと負けたことを悔しがっていいんです。

それまで自分なりに精一杯がんばってきたはずですから。今の自分自身に出来ることをやってきたんですから。その『がんばり』に対して誇りをもって欲しい、もっと悔しいと思って下さい。

そして次こそはそのがんばりが実るように、勝ち上がった選手の姿に自分自身を重ねつつ観戦してみてはどうでしょうか。

たとえ時間がかかったとしても、きっと自分が想像していた以上の成果がでると思います。

志を高く。意識を高く。きっと出来ます。

試合を見て、負けから学びましょう。


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