昇級審査を終えて思うこと

川崎環指導員のつぶやき

押忍 川崎です。

2月27日は終日川崎溝口支部昇級審査会でした。

少年部から一般部までの審査を見させていただきましたが、その中で感じたこと思うことを少し。

まず少年部のみんなは白〜オレンジ一本線までの受審者は元気よく覇気もあり、全力で審査をこなしている印象でした。

ただ、若干集中力が続かなかったり、待機中にほかの子にちょっかいを出したりだらけた姿勢でいた子がいたのは残念でした。

審査前に進支部長から『自分以外の誰か他の人が注意されていることも、自分が注意されたと思って聞くように』と言われたにも関わらず、それが守れなかったのは残念です。

ごく一部でしたがそういう子が出てしまったのは指導者の力量不足と捉え今後どのように対策をとるか考えていきます。

青〜緑一本線の受審者は全体的に技の精度もよく、気合いもあって良かったです。

ただ、こちらは若干覇気がない子がいたのでもう少しがむしゃらになるというか『やってやる!』『この技で倒す!』という意識が欲しいと感じました。

日頃進支部長が仰っているように、基本の技一つとっても相手をイメージして『この一撃で倒す』と意識しながら出来るとさらによくなっていくと思います。今後に期待します。

一般部では、審査の後に少し話をさせていただきました。

帯という結果に執着し、ただやみくもにそれを求めるのではなく、そこへたどり着くまでに自分がどれだけ努力したのか、またそこへたどり着いた後どれだけ自分を省みて精進していくのかが大切だと私は思っています。

大した努力もせずにもらった帯よりも、そこへ向けて努力して一生懸命がんばってもらった帯の方が価値があると思います。

また努力の仕方も人それぞれ。なぜなら他の人と自分の弱点は違うからです。技が未熟なら納得いくまでやりこむ、体ができていないなら補強などで強化する、心が弱いなら改善されるように自分と向き合うなど自分が特にどこに重点を置いて稽古に励むかが大切なのです。

日頃仕事や学校、日常生活を何となく過ごしているだけでは何も変わりません。特に大人になってしまうと誰も自分の弱点を指摘してくれないし、自分で気付く機会もかなり減ると思います。

だからこそ、空手を通じ自分自身と向き合い、自分の弱点と対峙して勝って欲しいと思います。

と、こんな話をした偉そうなことを言う私ですが、私自身も弱点だらけで困っています(苦笑)毎日弱い自分と戦っています。

色帯だった頃、毎日の積み重ねをもっと大切にしておけば良かったと今更ながら後悔しているが故、皆さんには同じ思いをして欲しくないからこんなことを言っています。

そしてご自身の人生をよりよく、豊かにして欲しいからこんなことを言っています。

そのためにはご自身の成長は欠かせません。人間はいくつになっても成長できるんです。

今回の審査ではやり込んで準備してきた方とそうではない方の差が様々な場面で如実に現れていました。同じ帯を受審されていてもその差は歴然でした。やり込みが足りないと指摘されたり、ご自身で痛感された方もいらっしゃるかと思います。

審査を受けて感じたことをどう昇華するか、今後が勝負ですから結果如何に関わらずぜひともがんばってもらいたいと思っています。

また、がんばる方、がんばる気持ちはあるけどうまくいかない方のお手伝いや応援はいつでもしますので一緒にやってやりましょう!

そして、我々極真空手を志す者が目指すのはやはりこの精神だと思います。

『頭は低く目は高く、口慎んで心広く、孝を原点として他を益す』

少年部の審査後に進支部長が極真精神について話されていましたが、やはり行き着くところはここなのではないでしょうか。

審査を受けた方々お疲れ様でした。またお手伝い下さった先輩方道場生の方々ありがとうございました。


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