中高生以上試合クラスと熱中症対策について

川崎環今日の道場 指導員のつぶやき

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押忍 川崎です。

本日は昨日告知いたしました中高生以上試合クラスの初日でした。

急なお知らせでしたので、誰も来ないかな?と思っていましたが小学生の樫本くん、伊藤くんと一般部伊藤さんが参加してくれました。記念すべき第一日目のご参加、誠にありがとうございます。

内容は事前に何やろっかな〜♪とあれこれ考えておりましたが、補強と主に下突きと中段廻し蹴りでのスタミナメニューにしました。

小学生二人は『キツい〜』『ヤバい〜』などと言っておりましたがわりと平気な感じ。

伊藤さんは本当にキツそうでしたが、一番気合いが入っており根性で頑張っていました!

写真はミット稽古の様子。と、伊藤さんが下さった塩飴。熱中症対策にイイですね。伊藤さん、ありがとうございました。

熱中症といえば、今週土曜の武魂杯は節電のため会場の冷房設備が使用出来ません。

ということで、熱中症について簡単に調べてみました。

■熱中症とは・・・暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神、熱疲労(熱ひはい)、熱けいれん、熱射病に分けられる

■熱中症の種類とその症状
・熱失神・・・皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられる。顔面そう白となって、脈は速くて弱くなる。

・熱疲労・・・脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられる。

・熱けいれん・・・大量に汗をかいたときに水だけしか補給しなかったため、血液の塩分濃度が低下して、足、腕、腹部の筋肉に痛みをともなったけいれんがおこる。

・熱射病・・・体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした状態。意識障害(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこり、死亡率が高い。

■熱中症にならないために、普段から心掛けるポイント

1.体調を整える・・・睡眠不足や風邪ぎみなど、体調の悪いときは暑い日中の外出や運動は控える。

2.服装に注意・・・通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶる。

3.こまめに水分補給・・・「のどが渇いた」と感じたときには、すでにかなりの水分不足になっていることが多いので、定期的に少しずつ水分を補給する。特に夏場は汗と一緒に塩分が失われることを考え、スポーツドリンクがオススメ。

4.年齢も考慮する・・・体内の機能が発育途中の子どもや、体力が衰えはじめた高齢者は熱中症になりやすい。年齢を意識して、予防を心がけることも大切。

■熱中症になってしまったかも?自分でもできる応急処置

・ 涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動する
・ 衣類をゆるめて休む
・ 体を冷やす(氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てる。ない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やす。)
・ 水分を補給する(このとき、水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要がある。スポーツドリンクなどを少しずつ何回にも分けて補給すること。)

※軽い症状の場合はこれで良い場合もあるが、気分が悪くなるほどなら周囲にサポートしてもらうこと。
※試合当日、特に防具をつけるカテゴリー出場の方々は、休憩中に衣服をゆるめてできるだけ熱を逃がし、円滑な体温調節を助けるなど各自で工夫をしてください。

■熱中症になってしまった!万一の緊急事態の救急処置

・熱失神、熱疲労の場合・・・涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復する。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効。吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には、病院に運び、点滴を受ける必要がある。

・熱けいれんの場合・・・生理食塩水(0.9%)を補給すれば、通常は回復する。けいれんしている部分をマッサージする。また、体の特定の部分(例えば脚など)が冷えているなら、その部分もマッサージするとよい。

・熱射病の場合・・・死の危険のある緊急事態。体を冷やしながら、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要がある。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要。
体温を下げるには、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ方法、くび、腋の下、足の付け根など太い血管のある部分に氷やアイスパックをあてる方法が効果的。循環が悪い場合は、足を高くし、マッサージをする。症状としては、意識の状態と体温が重要。意識障害は軽いこともあるが、応答が鈍い、言動がおかしいなど少しでも異常がみられる時には重症と考えて処置すること。

また、近くに十分な水が見つからないときは、水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水などを口に含み、患者の全身に霧状に吹きかけるのもいいとのこと。全身にまんべんなく吹きかけることで、汗による気化熱の冷却と同じような効果をもたらす。これらの液体は冷たい必要はない。

■症状が回復しても必ず病院へ

回復したつもりでも体内に影響が残っていたり、再発のおそれもある。熱中症になったら、回復した後でも必ず病院で診てもらうこと。

■ご参考
・熱中症を防ごう・・・日本体育協会
http://www.japan-sports.or.jp/medicine/guidebook1.html

・なぜなる!?熱中症のメカニズム・・・healthクリック
http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000373.html

以上です。

試合当日は、出場する選手同士、セコンド、応援、御父兄の方々同士でも互いに気を配りあいながらできるといいですね。よろしくお願いいたします。


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