ある日の少年上級クラス

川崎環指導員のつぶやき

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押忍 川崎です。

この日の少年上級クラスは、何故かみんな集中力を欠きいつもの覇気がありませんでした。

休憩前に『サポーターなど防具をつけて休憩終了合図と共にすぐ再開出来るように』といつも通りの指示を出していたにも関わらず、

出来ない。

おしゃべり、じゃれあい、ダラダラダラダラ…時間だけが過ぎていきました。

メンタルトレーニング研修(今月のありがとう通信参照)に参加して以来、怒るのをやめた私(笑)は、どうしようかと迷いましたが、彼らが気付くのをじっと待つことにしました。

結局、予定されていた時間から五分ほど経過して彼らはやっと気付きました。

『あ、今稽古中だった』と。

さて、どうしましょうか。

そのまま稽古を続けてもよかったのですが、それではまた同じことを繰り返すだけ。

話の分かる上級クラスのみんなに、小言や説教などうるさいことは言いたくない。

ということで、みんなで残りの時間、話し合ってもらうことにしました。

『どうしてこうなったのか、どうすればよかったのか、みんなで話し合って、結果を私まで報告して下さい。』と伝えました。

結果、残りの稽古時間を全て費やして出てきたのがこんな答。

・しゃべらない
・(お互いを)注意する
・素早く行動する
・一人一人が気をつける
・あらかじめ組む相手を決めておく

などなど。

それを踏まえた上で、この日の自分たちの行動がどうであったかを振り返ってもらいました。

ダラダラおしゃべりしながら準備が遅れるのも、

準備して『オレはもう出来たから関係ない』という顔をしているのも、

誰かとじゃれあったり、勝手にミットで遊ぶのも、

ペアを組む相手を選り好みしてアイツと組むのは嫌だとワガママ言うのも、

全て『自分勝手な行動』だと。

全員が自分勝手に行動するとどうなるか。

この日のように貴重な時間がなくなって、やりたい稽古が出来なくなる。何より楽しくない。先生も、みんなも、苦しいだけ。

何が足りなかったのか、それは『相手の気持ちを考える』ということ。

ひとりがみんなのために、みんながひとりのために動く。

それが大切なんじゃないかと。

『相手の気持ちを考えられない人は、自分の気持ちも分からない』…とは私が研修中に院長先生から言われた言葉です。

私にも似たような経験はあります。失敗したこともあります。だから、彼らを怒って黙らせる資格はない。

みんな分かってくれたようでした。

まぁ、また同じことを繰り返すと思います(実際この稽古直後にありました…苦笑)。

その時はまた、同じ話し合いと同じ話をみんなにしようと思ってます。そうやってみんなで成長いければいいのです。

忍耐(怒らない、怒らない、怒らないぞ、私…笑)!

押忍


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