世界チャンピオン決定!!

川崎環イベント 指導員のつぶやき 試合結果


押忍 川崎です。

第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会が終わりました。

大会最終日となった今日は観客の入りも多く、東京体育館はたくさんの人でごった返していました。試合中も日本はじめ各国の応援団が選手の熱い闘いに沸きました。あのどよめきや歓声、会場全体が白熱する雰囲気は世界大会独特のもの。生で観戦できて本当によかったと思います。

優勝はロシアのタリエル・ニコラシヴィリ選手。

昨年の全日本王者でもあるタリエル選手が新しい世界チャンピオンになりました。ロシア人史上初であり、20歳という若さでの世界一は史上最年少とのこと。

タリエル選手は173センチ、88キロという小柄な選手ですが、ザハリ・ダミヤノフ選手をはじめ100キロ超の選手とも真っ向勝負で打ち合い勝ち上がっていきました。

決勝戦では前回の世界チャンピオンであるエヴェルトン・テイシェイラ選手と対戦。絶え間なく突きを繰り出し続けてくるテイシェイラ選手相手に苦しむ場面もありましたが、最後はまるで爆発したかのように回転が上がり、テイシェイラ選手の攻撃を跳ね返していました。

彼の素晴らしいところはそのフィジカル面、技術面はさることながら過度の顔面殴打アピールをしないところ、相手選手への尊敬の念を常に持ちながら闘うというクリーンファイトな部分です。今回もまた大型の選手に顔をたたかれ辛そうな時もありましたが『大丈夫、できる。』と自分から構える姿を見ました。

また、優勝が決まったあとのインタビューでも家族や友人、先生や仲間たちへの感謝の念を何度も口にし、『優勝は自分一人の力では到底成し遂げられなかった』と話していました。周りの支えてくださる人たちを大切にし、周りからも支えられているのは、彼が強く優しく素晴らしい空手家だからこそなのではないでしょうか。

また、今回惜しくも日本人選手は世界チャンピオンになることは出来ませんでしたが、出場した選手全員が素晴らしい闘いを繰り広げていました。

我々が応援していた荒田選手はタリエル選手に惜敗。膝蹴りを中心とした素晴らしい闘いぶりでした。荒田選手のいいところは真っ向勝負なところ。全身全霊をかけてタリエル選手に挑む姿は感動を呼びました。荒田選手、素晴らしい試合をありがとうございました。

帰りがけにお会いした際、『今度川崎溝口支部に出稽古に来てくれる』と仰っていました。少年部のみんなにも会いに来てくれるとのこと。その日が楽しみですね。

この日は悪天候だったのも影響したのか、試し割りで失敗し怪我をする選手が続出するなど予期せぬ出来事もありましたが、どの試合もど迫力で一瞬たりとも見逃せない展開が続きました。ハラハラドキドキ、ワクワクの連続で満喫しました。

今大会の詳細レビューはこちら(格闘技ウェブマガジンGBR-速報)に掲載されています。

また、試合結果は以下のとおりです。

優 勝 タリエル・ニコラシヴィリ(ロシア)
準優勝 エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル)
3 位 ゴテルジ・カパナーゼ(ロシア)
4 位 赤石 誠(総本部)
5 位 ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)
6 位 ニコライ・ダヴィドフ(ロシア)
7 位 オレクサンダー・イエロメンコ(ウクライナ)
8 位 イリヤ・カルペンコ(ロシア)
技能賞 澤村勇太(総本部)
試割り賞 ザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア
若獅子賞 タリエル・ニコラシヴィリ(ロシア)

観戦した道場生のみなさん、お疲れ様でした。世界大会はどうでしたか?

私はまた空手が好きになりました。純粋に楽しみ、感動し、出場した選手たちの熱い戦いぶりに胸を打たれます。あの場所は永遠の憧れの舞台ですね。

また各々感じたことをまた日々の稽古に生かしていきましょう。

極真空手最高! 押忍


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