(更新)【武蔵小杉道場】東日本&神奈川県大会の振り返り

橋本竜今日の道場 指導員のつぶやき 試合結果 道場生紹介

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押忍

橋本 竜です。

※神奈川県大会入賞者の集合写真を撮影したので追加で画像アップさせていただきます。

 

武蔵小杉道場から、9月10日(土)東日本大会には5名、9月24日(土)神奈川県大会には25名が出場し、優勝2名、準優勝3名、第三位2名の入賞者合計7名という結果になりました。入賞した選手とセコンドの皆さん、おめでとうございます。惜しくも敗退した選手とセコンドの皆さんもお疲れさまでした。

 

【優勝】

神奈川県 幼年男女混合無差別級 大熊イズキ

神奈川県 中学2・3年生女子無差別級 橋本マナ

 

【準優勝】

東日本 小学5年生男子重量級 橋本レイ

神奈川県 小学3年生男子軽量級 山本ハルタ

神奈川県 小学3年生男子重量級 立野オウジロウ

 

【第三位】

神奈川県 小学1年生男子無差別級 土岐キョウスケ

神奈川県 小学4年生男子重量級 土岐オウスケ

 

まず、全体を振り返ります。

今夏は接近戦に強くなるための稽古メニューを組んで指導してきました。観戦できた範囲での感想として、半数くらいの選手が接近戦に自信をもって挑めていた、積極的に攻めていたのは良かったと思います。一方で半数くらいの選手は、緊張もあってコンビネーションが少なかったり、一発のパワーが十分に乗っていなかったように感じます。「真の極意は体験にあり」という大山総裁の言葉がありますが、試合の経験を積むことは新しい発見と成長に繋がりますので、ぜひ次回大会にも挑戦してほしいと思います。また、今後の優先課題としては上段蹴りの対策だと感じました。上段ガードの重要性を理解して日頃から意識的に稽古している選手は試合でも固いガードで守りますが、稽古でうまく守れていないと試合でももらってしまいます。今回の試合で上段蹴りで技ありを取られてしまった選手は特に、明日以降の稽古で改めて取り組みましょう。

 

続いて、武蔵小杉道場強化選手5名を振り返ります。

2022全日本チャンピオンの橋本レイくんは、今回の東日本大会で軽量級→重量級に階級を上げて挑戦し、結果は「準優勝」となりました。入賞おめでとうございます。4月全日本大会では軽量級でしたが、ステップアップのため11月世界大会を重量級でエントリーしており、そこに向けた勉強の場として出場しました。トーナメントで最も小さく軽い彼が、身長差・体重差のある相手に得意の接近戦で真正面から勝負して決勝まで順調に勝ち上がったのは、大型選手を想定して日々の稽古で中学生相手に組手してきた成果でしょう。しかし、4月全日本大会以降の課題としてきた組手の幅を広げることをクリアせず、接近戦に頼りすぎた結果が決勝での敗北に繋がったことは明確です。重量級で勝つためには何が必要か?彼自身が納得する答えを出して稽古すれば、世界大会で自ずと結果はついてくると思います。

2021神奈川県チャンピオンの橋本マナさんは、東日本大会は体重差10kg近くある初段に勝って「5位(ベスト8)」、神奈川県大会は帯上の1級に勝って「優勝」しました。優勝おめでとうございます。今夏テーマである接近戦に積極的に取り組み、接近戦のテクニック・スタミナ・フィジカルを強化して純粋に強くなりました。東日本大会での反省として接近戦→中・上段蹴りへの繋ぎを、2週間弱で修正して神奈川県大会に間に合わせたことは大きいです。正直、今夏前半の稽古量は不十分で心配しましたが、後半は比較的順調に進んで結果オーライと言えるでしょう。パワー、接近戦、中・上段蹴りなど幅広い強みを伸ばしつつ、大型選手との戦いを想定してフットワーク・構えを修正すれば、2月関東大会で結果が出せると思います。受験時期が近づいて今より多忙になると思いますが、ぜひ文武両道で頑張ってください。

2022神奈川県チャンピオンの金田タイガくんは、東日本・神奈川県大会ともに敗退。正しい姿勢からパワフルな突き蹴りが出せるようになってきましたが、接近戦に必要なフットワーク・スタミナ・フィジカルをもう2段階くらい上げることと、打ち合いが不利な場合でも勝てる方法として、技ありを取れる上段蹴りの修得を真剣に考えた方が良いでしょう。そして何よりも、稽古中はいつも楽しく一生懸命に組手することは良いですが、「橋本先生に観られている時・言われている時は意識している」ような心構えでは、常勝すること・上級試合で勝つことは難しいです。他からのアドバイスは作業的にこなすのではなく、なぜそれが必要なのか?そのために何ができるのか?などいつでも自分のために自分で考え納得して工夫して稽古することが大切です。2月関東大会に向けて早々に変化することを期待します。

2021関東5位の内田ユウキくんは、東日本大会で敗退。今夏テーマの接近戦を特に身につけてほしい選手でしたが、思うように進んでいないのが現状です。得意の上段蹴りに頼りすぎていて、それが通用しない場合に取り返す方法が無いのは厳しいので、接近戦でしっかりと強い突き蹴りでダメージを与えて削って、それから技ありを取れるような組手スタイルができれば上級試合でも活躍できるでしょう。そして何よりも、レイくん・タイガくんと同じで、やるべきことに自分自身が心から納得して自分のために考えて工夫して取り組むことが必要です。また、今年はビッグタイトルの入賞を続けて逃しているので、2月関東大会を終えたら結果次第では次に神奈川県大会と全日本大会どちらを目指すか一緒に考えましょう。成功体験で自分の強さを再確認し、モチベーションの維持・向上を狙うのも良いかもしれません。

2021神奈川県チャンピオンの長尾ソウマくんは、東日本大会で敗退。一つひとつの技の威力が上がってキレも増していますが、技数が少ないので十分にダメージを与えられないことと、上段蹴りで技ありを取りにいくコンビネーション、勝ちパターンが身についていないことが課題です。以前の方が技数が多かったし、突き→上段蹴りで技ありを取るコンビネーションを使っていたので、できないことをできるようにというよりは、できていたことを思い出して現状にプラスすることで解決できると思います。また、ユウキくんと同じで、今年はビッグタイトルの入賞を逃しているので、2月関東大会を終えたら結果次第では次に神奈川県大会と全日本大会どちらを目指すか一緒に考えましょう。今のところモチベーションは大丈夫そうですが、成功体験から得られること、勝ちパターンを思い出すことも必要かもしれません。

 

押忍


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