最近読んだ本

川崎環指導員のつぶやき

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押忍

『プロフェッショナルの言葉』という本を読みました(幻冬舎/1260円)。

NHKで放送されていた『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組の制作班が、同番組に出演したプロフェッショナルの言葉とそれにまつわるエピソードをまとめて紹介したものです。

その中で、特に印象に残った言葉を紹介します。

『教えてもらったものは身につかない。
いざ勝負というときに、何か教えてと頼ってくる。
逆に自分がつかんだものは、どんなときも忘れません。』

これは静岡、清水商業高校で商業を教えつつサッカー部の監督を務めている大瀧雅良さんの言葉です。

Jリーグなどで活躍している小野伸二選手、川口能活選手などは大瀧先生の教え子にあたります。

この言葉には、ハッとさせられました。

最近、自身の空手の稽古はなるべく自分で考え自分で納得し決めて動くようにしているつもりですが、以前の私は指示待ちな部分が多く自ら考えて動くよりも教えてもらったことをただ鵜呑みにしてこなしていた節がありました。

全てを誰かに頼り、誰かの意見をいつの間にか自分の意志とすり替え、それでも足りないと思うともっと教えて欲しいと甘えていました。

教えてもらったこと一つもまともに出来ないのに、です。

試合場に上がるのは私自身ですが、誰かしらに甘え、強くしてもらおうと他力本願な部分がありました。

一番最初、何もない状態から空手を学ぶには、先生や先輩方から教えてもらう事が必要だと思います。

ですが、ある程度の知識と技術を教えていただいた後は、自分で考えて試行錯誤して答を見つけなければその先は無い…と、ある時気付きました。

自ら考え、試行錯誤し、たくさんやり込んで、試す、失敗したらやり直し。

良いと思うもの、教えてもらったもの、必要なものは取り入れる。とりあえずやってみて要らないと思えば迷わず捨てる。

最近はずっとそんなことばかりやっていますが、その中で得た閃きや自分でつかんだ感覚は忘れませんし、自信になります。

何より、それが一番楽しいのだと気付きました。

だから今私は自身の稽古が楽しくて楽しくて仕方ありません。強くなっている実感があるし、もっと強くなれるという確信もあります。

大瀧先生のこの言葉は、そんな私の心境とリンクして目に留まったのだと思います。

他にも各分野最前線で活躍するプロフェッショナルたちの言葉がたくさんつまっています。

興味のある方は、ご一読下さい。


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