2014年秋季一般部昇級・昇段審査会 2014.10.12/宮前平道場
10月12日(日)午後4時からは一般部の昇級昇段審査が行われ、現在白帯から茶帯一本線の約20名が審査に臨みました。そして今回は4名が昇段審査に挑戦! 川崎溝口支部で行う昇段審査は2年ぶりです。昇段審査では、極真空手伝統の10人連続組手を行います。その掛かり手として茶帯から黒帯の猛者達も集結! そして応援や見学の道場生も駆けつけてくれ、広い宮前平道場も審査開始前から緊張感と熱気に包まれておりました!
審査は基本稽古からスタート。ひとつの技が終わる毎に集まった黒帯の先生方から一人一人に細かく適切なアドバイスや注意点が指摘されます。次に柔軟性と拳立ての審査を全員で行い、その後は帯毎に移動稽古と型の審査が行われました。皆さん、この日の為にしっかりと準備していた様でとても良い内容でした! しかし昇段審査受審者には先生方から厳しい指摘がされる場面が何度か有り会場内に緊張が走ります。
最後は組手の審査です。10級〜4級受審者は1回づつ、2級受審者は連続3回、1級受審者は連続5回の組手が行われ、連続組手の方は途中苦しい場面も有りましたがなんとか完遂! そして残すは昇段審査の10人組手を残すのみとなり道場内は更に緊張感が高まりました。
トップバッターは三浦さん、支部創設直後に入門し空手歴は11年、合宿や10周年パーティの企画運営に携わり、支部を草創期から支えた功労者です。そして支部一番の負けず嫌い。試合で負けた際、その場で拳立てをしていたのが思い出されます。
2番手は武田さん、入門時より週に2〜3回の稽古を欠かさずに5年以上続けて来られた、まさに「継続は力なり」を証明する人です。今回その努力が認められ昇段審査受審の許可を得ました。
3番目は森真二さん、2012年全日本壮年チャンピオン。研究熱心で独自の空手理論を持ち、違う角度からのアドバイスはとても好評です。身体能力も高く、何よりも空手家としての立ち居振る舞いが素晴らしく、森さんが居ると道場が引き締まります。
そして最後は井ノ口さん、今年の全日本壮年チャンピオンです。腕相撲で負けた事が無いという力自慢! 以前の力まかせな組手スタイルに最近上手さが加わり、道場生から最も恐れられている一人です。
以上の4名が挑戦! 途中とても苦しみましたが皆さんの熱い声援に後押しされ見事に全員やり遂げました! 自分としても、これまで一緒に稽古して来た仲間が4人も10人組手を完遂され、とても嬉しく、思わず目頭が熱くなってしまいました。10人組手はとても過酷な審査です。でもやり遂げた時の爽快感はとても言葉では表せません。これぞ「極真空手」です。
今回昇級昇段審査を受審されました皆さんお疲れ様でした。掛かり手としてお集まり頂きました皆さんありがとうございました。
全体的にとても良い内容だったと思います。審査は普段の自分の稽古が正しかったか?を確かめる場です。それとともに指導員としての自分の指導が正しかったか?を確かめる場でも有り自分自身とても身の引き締まる思いでした。
今回、先生方に指摘された注意点を今後の稽古に生かして行きましょう。そして、進師範がお話しされた様に「全員が黒帯になれる様に」継続してこれからも頑張っていきましょう。
押忍。
レポート:本橋正道
2014年10月12日